クリスマスローズのある公園 ( 栽培 )

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  • 花1

    「月別管理12か月」


    ( Q & A も参考にしてください )


          <1月のクリスマスローズ>


    ・1月に入ると蕾も大きくなり、花茎も少しづつ伸びてきます。
     開花予定株の古葉を切り取っていない場合には、出来る限り早めに葉を切り取り、立ち上がろうとする花芽に十分に日光を当てます。
     開花の季節を迎えるにあたって、りん酸成分を含んだ肥料を与えていきます。

    <鉢植えの1月の管理>
    ・置き場所は、寒風が当たらない、日当たりの良い場所に置き、出来るだけ日光に当てる。
      鉢植えの水やりは鉢土が乾いたら、日光が十分に当たる午前中に、たっぷりと行う。
      鉢に太陽の光が均一に当たるように、時々鉢を回転させて鉢内部の温度を平均化させる。

    <庭植えの1月の管理>
    ・水やりも肥料も特に必要ない。
     株周囲の枯れて汚れた葉などは、改めて切取りバークや落葉のマルチングを点検・手直しする。

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          <2月のクリスマスローズ>


    ・1年中で最も寒い時期です。年にもよるが、早い株は中下旬には開花が始まります。
     冷え込んだ朝に花首が垂れていて、びっくりすることがあります。これは夜間の低温から身を守るため茎の水分を少なくしているためで、全く心配 いりません。花茎に日光が当たると、びっくりするような早さで茎が立ち上がってきます。
      2月から3月にかけては、各地でクリスマスローズの展示会や即売会が開かれ、様々な色やバリエーションの花が見られます。 手持ちのコレクションを増やす絶好の機会です。

    <2月の鉢植えの管理>
    ・りん酸成分の多い肥料を3月まで与え続ける。
     開花、結実、生育に、養分が必要な時期です。
     出来るだけ葉と鉢に日光を当てる。鉢に太陽の光が均一に当たるように、時々鉢を回転させて鉢内部の温度を平均化させる。
     空気が乾燥するので、水切れに注意する。

    <2月の庭植えの管理>
    ・水やりも肥料も特に必要ない。
     株基にマルチが覆い被さっているときは、花芽に日光が当たるように透かせる。

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          <3月のクリスマスローズ>


    ・3月は本格的なクリスマスローズのシーズンで、全てのクリスマスローズの花が咲き誇ります。育成者が最も充実し、1年間育ててきた成果と春の喜びを実感できる季節です。
     莢が出来た花がらは、株が弱らないうちに摘み取ります。莢のみを摘み取り、花びら(がく)は残してもよいでしょう。
     3月は秋とともに植替えの季節です。鉢植え、地植え共に可能ですが、秋と違って根鉢はあまり崩さずに植替えます。
     3月下旬から4月にかけて、新しい葉が勢いよく伸び始めます。この若い葉が来年の花を育てる原動力になるので、大切に取り扱います。

    <3月の鉢植えの管理>
    ・りん酸・カリ成分の多い肥料を与える。
     出来るだけ葉と鉢に日光を当てる。鉢に太陽の光が均一に当たるように、時々鉢を回転させて鉢内部の温度を平均化させる。
     新葉が伸び出すと水分不足になり易いので、水やりは鉢底から出るまでたっぷりと行なう。

    <3月の庭植えの管理>
    ・緩効性の肥料(有機質肥料など)を与える。
     庭への植付けが出来るが、植付け場所の選定は夏の日当たり等を考えて慎重にする。

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          <4月のクリスマスローズ>


    ・4月に入ると気温の上昇とともに、花弁の色が褪せてきます。それとともに新葉が勢いよく伸びてきます。
     花が終わった花茎は、中旬までに、晴れた日を選んで地際から2〜3cm残して切り取り、新葉の生長を促進します。綺麗な花は切り花にします。
     肥料は、3成分均等のものを与えますが、5月下旬には、肥料分が無くなるように量を調節して与えます。
     4月に入っての植替えは行ないません。

    <4月の鉢植えの管理>
    ・3成分均等の肥料を与える。
     植替えはしてはいけない。
     花茎は早めに切り取り、新葉の生育を促進する。
     出来るだけ日光に当てる。西日は避ける。
     水分不足になると新葉がすぐに萎れるので、水やりは鉢底から出るまでたっぷりと行なう。

    <4月の庭植えの管理>
    ・水やりも肥料も特に必要ない。
     植替えもしてはいけない。
     花茎は早めに切り取り、新葉の生育を促進する。

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          <5月のクリスマスローズ>


    ・長い間、目を楽しませてくれた花も終わり、気温の上昇とともに半休眠に入る季節が近づいてきます。
     取り残した花茎や古葉は早急に切り取り、株の周りを綺麗にします。
     昨年秋以降に出た葉のみが残っている状態にします。
     今月から9月までは、肥料は不要です。肥料成分brが残っていると夏の根腐れの原因となるので注意が必要です。
     雨が降っても、葉が大きいため傘の役割をして、鉢の用土の中に水が行き渡らない場合がしばしばあるので、水やりには気をつけましょう。

    <5月の鉢植えの管理>
    ・肥料をやってはいけない。固形肥料は取り除く。
     植替えもしてはいけない。
     新葉を十分日光に当てて、株の充実を図るが、日差しが強い場合には、遮光幕等で新葉の日焼けを防止する。
     水分不足になると新葉がすぐに萎れるので、水やりは鉢底から出るまでたっぷりと行なう。

    <5月の庭植えの管理>
    ・水やりも肥料も必要ない。
     植替えもしてはいけない。
     日差しが強い場合には、遮光幕等で新葉の日焼けを防止する。
     梅雨の長雨に備えて、株周りの排水を良くする。

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          <6月のクリスマスローズ>


    ・・6月から9月にかけては気温も湿度も高くなり、ヨーロッパ生まれのクリスマスローズにはつらい日々となります。出来るだけ気持ちよく過ごさせるよう、色々と工夫をしてやりましょう。
     葉や花茎を切り取った後の茎は、この頃になると自然に腐ってくるので、全て抜き取って株基を綺麗にしておきます。雑草も抜き取ります。
     鉢は、コンクリートの上には直に置かないようにし、鉢底に隙間を作るようにして、通気性を良くします。根腐れ防止に有効です。

    <6月の鉢植えの管理>
    ・肥料も植替えも禁止です。
     梅雨の長雨を避けて、軒下等に置く。
     鉢底の通気性を良くし、直に地面に置かない。
     多湿で根腐れさせないように、鉢内の水分管理に注意する。

    <6月の庭植えの管理>
    ・肥料も植替えも禁止です。
     梅雨の長雨に備えて株の周りの排水と風通しを良くし、雑草などもこまめに取り除く。

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          <7月のクリスマスローズ>


    ・梅雨が明けて夏本番になると、クリスマスローズ栽培で最も難しい夏越しの季節です。根は活動を休止し呼吸しているだけとなります。
     酷暑の夏は、直射日光の基にクリスマスローズを置くことは避けて、よしずや遮光ネットを利用して出来る限り涼しい環境を作ります。
     夏の水やりは、鉢の中の温度を下げることに重点を置き、夕方、日が陰ってから、鉢底から流れ出るまで水を与えます。周囲にも散水して水が蒸発するときの気化熱を利用して、生育環境を涼しく整えるようにします。

    <7月の鉢植えの管理>
    ・日光が当たらない涼しい場所に置き、鉢底に隙間を作る。
     肥料も植替えも禁止です。
     梅雨明け直後の高温で根腐れさせないように鉢内の水分管理に注意する。
     水やりは夕方のみ。間隔を開けて、乾かし気味に管理する。葉水も有効です。

    <7月の庭植えの管理>
    ・肥料も植替えも禁止です。 水やりは特に必要ないが、葉茎が横に寝て広がる時は、夕方、十分に水をやる。葉水も。  株周辺の雑草はこまめに抜き取り、風通しを良くする。  梅雨明け後、直射日光や西日が当たる場合は、よしずや遮光ネット等で日よけをする。

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          <8月のクリスマスローズ>


    ・8月から9月にかけては、花芽形成の時期で、茎の基に小さな米粒のような花芽が出来てきます。極端な乾燥状態にしないように注意します。
     直射日光の基にクリスマスローズを置くことは避けて、よしずや遮光ネットを利用して出来る限り涼しい環境を作ります。   夏の水やりは、鉢の中の温度を下げることに重点を置き、夕方、日が陰ってから、鉢底から流れ出るまで水を与えます。周囲にも散水して 水が蒸発するときの気化熱を利用して、生育環境を涼しく整えるようにします。

    <8月の鉢植えの管理>
    ・日光が当たらない涼しい場所に置き、鉢底に隙間を作る。
     肥料も植替えも禁止です。 水やりは夕方のみ。間隔を開けて、乾かし気味に管理する。根腐れさせない管理が重要。

    <8月の庭植えの管理>
    ・肥料も植替えも禁止です。 水やりは特に必要ないが、葉茎が横に寝て広がる時は、夕方、十分に水をやる。葉水も。
     株周辺の雑草はこまめに抜き取り、風通しを良くする。
     直射日光や西日が当たる場合は、よしずや遮光ネット等で日よけをする。

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          <9月のクリスマスローズ>


    ・秋風が吹くころには、苗は新しい葉を伸ばし始め、開花株は新しい花芽を内包して充実の季節を迎えます。
     前年開花した株の根基には、来春に花を咲かせる花芽(茎の基にある赤くとがった芽)が完成しています。しかし、まだ気温が高い時期に葉を切り 取ったり、過度に肥料を与えたりすると、花芽が葉芽に変化してしまう場合があるので注意が必要です。
     水やりは、9月一杯、夏と同じ夕方に与えます。

    <9月の鉢植えの管理>
    ・日光が当たらない涼しい場所に置き、鉢底に隙間を作る。
     水やりは夕方のみ。間隔を開けて、乾かし気味に管理する。
     中旬から植替えが出来るが、気温の高い日が続くようなら、もう少し後に延ばす。
     肥料はまだやらない。

    <9月の庭植えの管理>
    ・中旬から植替えが出来るが、気温の高い日が続くようなら、もう少し後に延ばす。
     肥料はまだやらない。
     直射日光や西日が当たる場合は、よしずや遮光ネット等で日よけをする。

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          <10月のクリスマスローズ>


    ・10月に入れば、活発に生育してきますので、苗や株には十分な日光を当て、株間を開けて風通しを良くし、葉が健康に育つように気を配ります。
     10月は、株の植替え、施肥、種まき、株分けなど、すべての作業に最適のシーズンです。
     10月以降は午前中に水やりします。
     上・中旬になれば生育も活発になってくるので、緩効性の固形肥料を与えます。苗には液肥(5:10:5等)を10日に1回、1000倍に薄めて与えます。
     日々の灌水や雨などによって、株の根基の用土がはがれて株が浮き上がったようになっていることがあります。新しい用土を被せて根を隠すようにすると株基から新根が発生して元気を取り戻します。植替えの時に注意して見てやりましょう。

    <10月の鉢植えの管理>
    ・日当たりの良い場所に鉢を移動する。
     植替え、株分け(開花5年以上)の適期です。
     緩効性の固形肥料(油粕+骨粉)を与える。6号鉢は2個、7号鉢は3個、8号鉢は4個が目安。

    <10月の庭植えの管理>
    ・よしずや遮光ネットで日よけをしていた株はそれらを取り除き、日当たりを良くする。
     植付けの適期です。
     緩効性の肥料(油粕+骨粉)を与える。りん酸成分の多い肥料を主体にする。

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          <11月のクリスマスローズ>


    ・気温の低下とともに、夏に葉の基部に出来た花芽が生長し茎を伸ばす準備をしてきます。それにつれて春に出た葉は外側に倒れてきます。
     花芽の充実を図るために、りん酸成分の多い(5:10:5)緩効性の肥料か液肥を定期的に与えます。
     寒さから花芽を守るため、バークや落葉などを株基の周囲に重ねて敷くと、霜柱や乾燥防止に効果的です。
     空っ風の吹く頃は空気が乾燥するので、鉢植えなどの表土の乾燥には注意が必要です。
     10月以降は午前中に水やりします。
     今月は、落葉堆肥作りの適期です。落葉に米ぬかを加え、窒素成分の多い液肥(500倍)を水代わりに散布しながら、麻袋にギューギュー詰めにします。

    <11月の鉢植えの管理>
    ・鉢に太陽の光が均一に当たるように、3月まで時々鉢を回転させて鉢内部の温度を平均化させる。

    <11月の庭植えの管理>
    ・3年以上の開花株は、株基を落ち葉や藁などで覆い、雪や寒風から株を守る。
     肥料や水は特に必要ない。

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          <12月のクリスマスローズ>


    ・寒さが厳しくなる時期の水やりは、晴れた日の午前中に行ないます。
     肥料は、3年以上の開花株にはリン成分が多い緩効性のものを、苗には3成分が均等の液肥を与えます。
     3年以上の開花株は、春に出た葉を地際部から全て切り取り、株基に日光を当てて花芽の充実を図ります。苗は、古い下葉のみを整理します。
     この時期は冬の寒さに十分に当て、過保護にしないことが重要です。冷気に十分当たり低温にさらされた株は、来春立派な花を咲かせます。
     11月に詰めこんだ落葉堆肥は、ひと月もすると発熱も終わります。酸素補給と熟度均一化のために、加水しながら別の麻袋に詰め直しましょう。

    <12月の鉢植えの管理>
    ・鉢に太陽の光が均一に当たるように、時々鉢を回転させて鉢内部の温度を平均化させる。
     3年以上の開花株は、春に出た葉を地際部から切り取り、株基に日光が当たるようにする。

    <12月の庭植えの管理>
    ・3年以上の開花株は、春に出た葉を地際部から切り取り、株基を落ち葉や藁などで覆い、雪や寒風から株を守る。
     雨や雪解け水が株基の葉芽や花芽に溜まると、花の蕾が腐ったりするので排水に注意する。
     肥料や水は特に必要ない。

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