こころの軌跡〜天使くんの母の気持ち〜
「これでいいのかな」と思う日々
天使くんが一人歩きができるようになって、一年が過ぎました。
‘歩けるようになれば、世界も広がるし自然と言葉が出てくる’という一般論は
天使くんには通用しない。
母子通園するようになって、少しだけ集団の中にいる時間が長くはなったけど、
相変わらずのマイペース。自由にしているのがお気に入りの天使くんです。
私は時々どうしようもない不安と焦りに襲われる。
今のままでいいのだろうか....?
私は天使くんにとって、できる限りの事をしてあげているのだろうか....?
もっと違う道があるのではないだろうか....?
もしかすると、私の接し方のせいで、天使くんは発達が遅れてしまっているのではないだろうか....?
こんなにのんきに構えていていいのだろうか....?
次から次へと、今の状況に対する疑問が浮かび上がってくるんです。
どうすることが天使くんにとって、ベストなんだろうか?
もうすぐ就園の年齢を迎えるのに、まだ自分では何もできない。
なんとなくこちらの言っていることや、状況は理解はしているらしいけど、
まだまだ自分でやろうという意欲はあまり沸いてこない様子です。
せめて、身の回りのことは自分でできるようになって欲しいと願うのですが、
どうも、「甘え」が出ているようで、こっちもついつい手を貸してしまう。
こんなことでは、できることもできないのではないだろうか....?
そう考えると、早く母子分離すべきではないだろうか....?と思えてきてしまう。
でも、天使くんのような子を受け入れて、発達を少しでも促してくれるような
指導をして下さる理解ある先生のいる園が身近にあるのだろうか?
本音を言うと、このままずーっと天使くんを自分の手元に置いておきたいです。
嫌な事はやらなくていいし、怖い思いなんてしなくていい。
そう思ってしまうけど、それじゃ親の身勝手ですよね。
我が子を狭い世界に閉じ込めてどうする!?
もっといろいろ体験させなくちゃいけない....
なかなか複雑な心境です。
もう一年は今のまま母子通園を続けることになりそうですが、
いっぱい刺激を入れて、少しでも発達が進んでくれることを祈るばかりです。
歩けるようになって、階段を一段上ったけれど、今いるステップがこれまた広ーく感じられる。
「一段上がるのに何年も掛かる子だっている」と、以前ある小児科の先生に
言われたことをまた思い出しています。
2000年2月記
Home
Site Map
Family
Angel
Diary
Link
Memorial