こころの軌跡〜天使くんの母の気持ち〜
10歳になりました
いったいこのコーナーをどれくらい放置していたのだろうか??
気が付きゃ、もう天使くんは小学部の4年生、誕生日も過ぎて10歳になってるし。。。
大学病院小児科の定期的な診察も昨年の夏に終了し、
地元の病院の言語療法も諸々の事情により終了となり、
完全に医療機関からは、卒業ということになった。
結局、診断名はなんだろう??
原因不明の重度の知的障害児ってことで、
新たな進展もなく、10歳の誕生日を迎えた。
毎日、時間は、当たり前だけど、フツーに流れていく。
そりゃそうだ、時間は止められない。
以前、言葉が喋れるようになる一つの目安となる年齢は10歳だとドクターに言われたことがある。
それまでに発語がなければ、望み薄ってことなのかな。。。
確か、3歳ぐらいだったかな…あの時は、だから、まだまだ時間はたっぷりあるって思った。
しかーし、あっという間に、その年齢に達してしまった。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ〜
未だに喋りません…( ̄o ̄;)ボソッ
喋らないけど、理解はしている。
自分の意思を言葉で言い表せないだけ。
もちろん、話すことができれば、と〜っても生き易い。
だけど、言葉を話すっていう能力を、どこかに置いてきちゃったんだろうなぁ。。。
話せなくても、生きてはいける。かなり不便だけど…
だから、天使くんにできるコミュニケーション手段を、見つければいい。
今は、まだ模索中の段階。
きっと、私たちよりも、とても繊細で、感情豊かで、優しくて…
人として大切なものを失っていない、本当にピュアな男の子。
天使くんを見てると、なぜか、癒される。
ホッとする…と言われることもよくある。
やっぱり、不思議なパワーを持つ、天使だよ。
「何故、障害を持って生まれてきてしまったの?」
なんて、思わない。そんなこと、考えてもどうにもならないし。
それが現実。それを不幸とも思わない。
10年経って、改めてそう思う。
今現在は、養護学校に通い、身辺自立に向けて、
できることを少しでも伸ばしていこうと奮闘中。
幸い、先生やクラスメイトに恵まれて、平和な日々を送っている。
天使くん本人にとっては、困難なことがいっぱいで、勘弁してよ〜って
ところかもしれないけど。
「自分でできた!」という達成感を、一つでも多く味わうことが伸びる秘訣らしい。
毎度のことだけど、焦らずのんびり生きましょ。
2006年5月記
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