こころの軌跡〜天使くんの母の気持ち〜
迫る就学問題!
天使くんは6歳になりました。発達に問題ありと宣告されてから5年が過ぎました。
そうかぁ〜、もうそんなに月日は流れたんだぁ。。。
同級生は、みんな上手に歩いて走って、おしゃべりもして、自分のことだって
いろいろ出来る年齢です。天使くんだって、出来ることはずいぶん増えてきました。
近頃はジャングルジムだって上れるようになったんだもの。
トイレだって、連れて行けば、ほぼ100%用を足してくれる。
いろんな指示にも従えるようになってきたし、体操や踊りをちょっと真似してみようかなぁ...
なんて気持ちも、感じられるようになって来ました。
食事や着替えなど、身の回りのことはまだまだ介助が必要だけど、
ずいぶんお兄ちゃんになってきたんですよね。
天使くんのものさしで見れば、少しずつだけど、伸びているってことはよくわかります。
それは、とっても嬉しいことだけど、社会はそんなに優しいことばかりじゃないってことを、
これから痛感するようになるような気がしてなりません。
そう!!就学問題です!!
悩みますね〜(-_-;)
養護学校?それとも、地元の小学校?
まずは、この2択になるわけだけど。。。
一昨年、養護学校に見学に行った時は、私の気持ちの中では、9割以上は
天使くんはここに通うようになると思っていました。
でも、時間が経つに連れて、そんなに簡単に決めてしまっていいのだろうか?
と言う疑問が強くなってきました。地元の小学校に通うことを、
最初から諦めていいのか...と。
今は、保育所で、健常児と一緒に生活しています。
お友達との関わりも、それなりに楽しんでいるみたいだし、
みんなと一緒のことをしていたいという欲求もでてきているようなので、
精神的にも、成長してきていると言うことがわかります。
この関係を、どうして就学の時点で、終わりにしなければならないのだろう?
と思えるんですよね。。。
天使くんにとって、どんな環境が一番いいのだろう??
悩みます、本当に。。。
養護学校に行けば、専門の先生が個別に指導をしてくれるらしい。
ひとりひとりその子にとって適切な指導を受けることで、
伸ばせるところをどんどん伸ばすってことが可能になるようです。
ふむふむ、これはいいかも??
でも、家からバスに揺られること40〜50分、地域での存在感ってものはどうなる?
これじゃ、地域から隔離されてしまうじゃないの?
障害があるということで、どうしてみんなと同じ学校に行けないの?
そんなことしてるから、差別や偏見て生まれるんじゃないの?
小さい頃から、みーんな一緒なら、障害があろうが無かろうが、
自然なこと、当たり前のこととして、受け入れて行けるんじゃないの?
天使くんが生き易い世の中になって欲しいんです。
誰からも差別されない、奇妙なものを見るような眼差しで見つめられないような、
優しい社会になって欲しいんです。そのためには、今の教育体制では、
不十分なんですよね。インテグレーションか...やっぱり。
でも、そのためには、専門の知識を持つ先生が普通小学校にいないと
ダメなんですよね。ただみんなと一緒にいるだけじゃ、お客さん扱いじゃ、
意味無いんですよね。難しいなぁ。。。
で、結局、天使くんはどうすりゃいいんだ??
これから、学校見学して、よーく考える...ってことかな。
う〜ん...悩む。。。
2002年5月記
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