こころの軌跡〜天使くんの母の気持ち〜
行事参加はどうする?
まぁちゃんは保育所に泣く事もほとんどなく、毎日ご機嫌で通っています。
特に大きなトラブルもなく、お給食も食べているらしいし、
お昼寝も、みんなと一緒に眠れるらしいです。
先生やお友達にもすっかり慣れて、保育所がとても居心地が良い所であると
言ってもいいと思います。
同年代の子ども達と一緒にいられる...それだけで、
刺激はたくさん受けていることでしょう。
みんなに顔つきも変わってきたし、表情もとっても豊かになって、
活発になったようだとよく言われています。
たしかにその通り!
秋には運動会にもちょっとだけだったけど、参加できました。
さあ、今度はお遊戯会です。
実は、ここで悩んでしまった私です。
まぁちゃんは、お遊戯は出来ません。
お歌も唄えません。
果たして、お遊戯会のときに、ステージに立ったところで、
彼はいったい何をやるのでしょう?
ただ、その場に立っているだけ?
いや、大勢の人の前で、いつもと違った雰囲気に驚いて固まってしまう?
それとも、大好きな音楽が流れてくるので、奇声を発して手を叩いて、はしゃぐ?
ひょっとして、動き回っているうちにステージから落ちる?
このような状態で、お遊戯会に参加する意味はあるのでしょうか?
ほかの保護者の方たちは、いったいどんな印象を持たれるでしょうか?
みんなと様子が違うのは一目瞭然です。
それでも、参加させるべきでしょうか?
「そんなことを言ったら、まぁちゃんに失礼だ!」と、
もうひとりの私が叫んでいます。
「隠すことなんてないのだから、ありのままのまぁちゃんで、それでいいじゃないか!
出来なくたって、参加するのが当たり前じゃないの!」と、叫んでいます。
でも、やっぱり気になる、周囲の目。
私自身が同じクラスのお子さんたちとまぁちゃんの『遅れの差』を
痛感させられる空間に居たくないっていうのもあるような気もするし...
先日、町の文化祭の展示品を見に行くのも、ほんとは辛かった。
お友達の絵は、お芋掘りの絵だったけど、まぁちゃんの絵は、点々だけの絵でした。
点々をひとりで描いたんだから、それだけでも、すごいことなんだってわかっているけど、
どうしても、「この絵を見たら、みなさんはどんなことを思うのかな?」って考えてしまう。
まぁちゃん本人は、いったいどう感じているんだろうか?
保育所側は、こういう行事参加については、親の判断に任せるという意向なんです。
それは、とてもありがたいとは思うのですが。。。
なんだかうまく表現できないけど、こんなことを考えてしまう自分が情けない。
まだまだ、もっともっと強くならないといけないのね、きっと。。。
2000年11月記
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