ゴールの見えない旅がはじまった・・・
そういうことだ。
保育所時代は就学まで、特別支援学校小学部、中学部は卒業するまでの
9年間、スクールバスのバス停まで、そして、高等部は学校まで3年間、
送迎の日々は続いた。
全て区切りがはっきり見えていて、その時が来れば終わる・・・
ということがわかっていた。
卒業まであと〇年・・・
同じことの繰り返しの中で、それがずーっと続くのではないと
その時まで頑張ろうって、励ましながらやってきた。
そして、卒業後の社会人としてのスタートは
ゴールの見えない旅なのだ。
施設の送迎バスのバス停で、帰りを待ちながらふと考える。
私はいったいいつまでココでバスを待ち続けるのだろうか・・・
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季節は巡り、施設に通い始めて一年経った。
畑に出て草を運び、近くの公園まで散歩に行き、
自然といっぱい触れ合い、のんびりと時を過ごす。
穏やかな時間が流れていく。
これが今の天使くんの毎日だ。
あっという間の20年間だった。
生まれたときは、今の姿を想像する由もなく・・・
天使くん二十歳。
大人の仲間入りだなんて、信じられないけど。。。
まだまだ私たちの旅は続く・・・
2016年4月記 |